初心者~中級者の方のための乗馬クラブガイド【関東編】

オリンピック種目としての乗馬

乗馬は、人と馬が一体となって行われるスポーツとして有名です。

あまり目立った報道はされませんが、乗馬はオリンピックの正式競技でもあるのです。もちろん、2020年に行われる東京オリンピックでも観戦することができますよ。

ここでは、オリンピック種目としての「乗馬」について、競技内容とルールを中心に解説します。しっかりルールを理解した上で競技をみると楽しさが違いますし、乗馬を習っている人にとっては「自分ももっと乗馬の腕を上げたい!」という気持ちにつながりそうですね。

オリンピック競技としての歴史

オリンピック競技としての歴史

乗馬のオリンピック種目としての正式名称は「馬術(Equestrian)」といいます。

馬術が正式にオリンピック競技となったのは、1900年に行われた第2回パリオリンピック大会です。その当時は、障害物を決められた順番通りに飛び越える「障害飛越」という競技のみだったといいます。

それから21年後の1921年に開催された国際会議により、乗馬のオリンピック競技では「馬場馬術(ドレッサージュ)」「障害飛越(ジャンピング)」「総合馬術(イベンティング)」という現在の競技構成となったのです。

また、今でこそオリンピックの馬術競技には一般の選手が出場していますが、1952年のヘルシンキオリンピックまでは軍人しか出場することができなかったそうです。

2020年に行われる東京オリンピックは、最初に乗馬がオリンピック競技になって120年目ということになります。この数字だけ見ても、乗馬が古くから親しまれ、伝統を受け継いできた由緒あるスポーツであることがわかりますね。

乗馬は男女が競う唯一の競技

乗馬は男女が競う唯一の競技

乗馬は動物を扱うオリンピック競技です。これだけでも特徴的ですが、もうひとつの特徴として「男女を区別しないで行う競技」ということが挙げられます。

なぜ乗馬は体格やスタミナ面などで性差のある男女を分けずに競技ができるのでしょうか。

それは乗馬が、他の競技のような身体能力の勝負ではなく、馬をうまく操ることができるかという「技術的な熟練度」と、見るものを魅了するような「華麗さ」がポイントとなる競技だからです。

乗馬の騎手は、パートナーである馬と心を通わせて競技に臨みます。

そのために、騎手は馬のコンディション作りやバランスを整えて、馬の持つ能力を最大限に引き出せるように馬のケアをしていかなければいけません。馬も信頼関係の厚い、心の通い合った騎手であれば、その要求に精一杯応えようとするものです。

まさに乗馬は、騎手と馬がひとつになって行われる「人馬一体」の競技といえます。

だからこそ、女性であっても馬との連携をうまく取ることができれば、男性と互角に勝負することができるのです。

乗馬のオリンピック種目とルール

乗馬のオリンピック種目とルール

乗馬のオリンピック種目は「馬場馬術」「障害馬術」「総合馬術」の3種目で、個人戦と団体戦があります。

馬場馬術 競技内容

20m✖60mの長方形のアリーナ内で演技の正確さや美しさを競う競技。

基本の歩き方
「常歩(なみあし)」「速足(はやあし)」「駈歩(かけあし)」の3種類で様々なステップや図形を描きます。
演技内容
すべて決められた演技をする「規定演技」と、決められた運動(エレメンツ)で演技構成し音楽をつけて行う「自由演技」があります。
ルール

複数の審査員が運動科目ごとにつける点数と、総合観察点の合計で競います。なお、自由演技においては、芸術的評価が加わります。

  • 運動科目ごとの得点:0~10点
  • 総合観察点:演技全体の印象についての採点
  • 芸術的評価:音楽の選曲や運動との調和、図形のユニークさなどを採点
障害馬術 競技内容

さまざまな色や形の障害物を、決められた順番どおりに飛越し走行する競技。障害物の大きさは、高さ160cm、幅(奥行き)200cmを超えるものあります。

ルール

ミスなく規定の時間内に早くゴールすることが求められます。次のような場合には減点となります。

  • 障害物の落下
  • 不従順(反抗):障害物の前で馬が止まってしまう(拒止)、横に逃げてしまう(逃避)、障害物のない場所でも騎手の指示に従わないことをいいます。
  • 反抗の継続:走行中に継続して45秒反抗したときは失権となります。
  • タイムの超過
  • 落馬、人馬転倒:スタートからゴールまでの間に落馬または選手が乗った状態のまま馬が転ぶ人馬転倒をしてしまうと失権になります。
  • 経路違反:決められた飛越の順番を間違えると失権となります。
総合馬術 競技内容

馬場馬術競技・クロスカントリー競技・障害馬術競技の3種目を同一人馬のコンビネーションで3日間かけて行う競技。

クロスカントリー

自然に近い状態の地形に竹柵、生垣、池、水濠、乾壕などのボリュームのある障害物が設置されます。

ルール

ミスなく規定の時間内に早くゴールすることが求められます。次のような場合には減点となります。

  • 馬場馬術競技:一般的な馬場馬術競技と同様に採点されます。
  • クロスカントリー競技:障害における拒止・逃避・巻き乗り・規定タイムの超過で減点、落馬・人馬転倒で失権となります。
  • 障害馬術競技:一般的な障害馬術競技と同様に採点されます。

どの競技も、騎手と馬の高い技術力と芸術性、そして圧倒的な迫力に魅了されてしまうことは間違いないですね。

来たる2020年東京オリンピックの馬術競技を楽しむために、乗馬を習っている人はさらなる技術力向上を、そして「これから乗馬を習ってみたいな」と考えている人はぜひ乗馬クラブの体験レッスンからチャレンジしてみてくださいね!

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